ほんの5年程前にはDropboxの便利さに驚愕したものだけど、いまやクラウドサービスは当然で、なるべくならすべてのファイルをウェブ上で管理したいとすら思う。もし、ファイルがあるPC上にのみ存在する場合、当然他の端末からは編集できない。メールやUSBドライブなどを介してファイルを移して、変更を加えて移動しなおして・・・というようなことは可能だけど手間だし、バージョン管理の問題も生じる。その点、DropboxはWebサーバーを介してファイル情報を同期してくれるから、どの端末にも常に同じファイルが存在することになる。端末Aで加えた変更は端末Bの同じ箇所に直ちに反映されるから、あたかも同じファイルを編集しているように感じる。
一方
Google Driveでは、ローカルファイルへの動機を行わず、ファイルをWeb上にのみ保管する仕組みになっている。ファイルを使ったり編集するためにいちいちローカルに保存する必要はほとんどなくて、Web上のアプリで事足りることが多い。Microsoft Office 系の作業は
Google Sheets/Docs/Slidesで代替可能だし、インターフェースやテンプレートの好みまで考えれば代替どころではないかもしれない。ただし共同作業の場合には互換性に対するケアが必要だ。音楽ファイルの再生には
driveplayerを使えばよいから、MP3ファイルもすべてGoogle Driveに移した。
同じことがLatex編集にもできないか? Texコードがクラウド上にあって、ウェブ上のエディタで編集でき、コンパイラがついている。できたらエディタの隣に文書のプレビューがついていて、もちろん最後にはPDFファイルをダウンロードできる。
Sharelatexはそんなサービスだ。無料で使えてスペルチェックまでついている。自分の普段使うスタイルを試してみたところ、問題なく一発でコンパイルできた。
対抗馬のサービスとしては、
overleaf,
latexlab あたりが有名なようだが、総合的にはsharelatexが気に入っている。overleafは、無料版にはスペルチェックがついていないのが減点。あとインターフェイスが好みじゃなかった。LatexlabはGoogle Docと連動しているという点が魅力的だが、開発途中なのか動作が遅い。
Sharelatexのおかげで、どの端末上からでも同じTex文書を編集することができる。